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【編集部】
今回は中西圭三X狩野泰一X宮本貴奈の「春風のララバイ コンサート」と題して、J-POPX篠笛XPIANOでのライブで北海道を回っていますが、中西さんは以前にもライブやサンロク祭りで旭川に来てくださいました。
旭川の印象を教えて下さい。
【中西氏】
旭川の魅力は食べ物がおいしいことですよね。
宮本さんは今回初めての北海道ですけど、何かあります?
【宮本氏】
ラーメンですね。北海道に来てから三食ラーメンを食べました(笑)。
【狩野氏】
ラーメン屋さんを訪ねて行く、食べ歩きの取材に変更しましょうか?
いい湯とおいしものを求めて(笑)。
【中西氏】
僕ら、“人生楽ばかり”っていう、ご老公旅をしているので(笑)。
【編集部】
狩野さんは、佐渡在住ですが、北海道に来たことはありますか?
【狩野氏】
何度もありますよ。私は、1987・97年まで和太鼓の鼓童っていうグループに在籍していて、3、4年に一回くらい北海道ツアーがあったんです。知床のほうにも行きましたね。小平や、様似の牧場には家族みたいに仲良くしている知人がいます。
それと旭川に住んでいる絵本作家のあべ弘士さんが友人なので、僕にとっての旭川は、あべさんのイメージなんですよね。大自然の中で育ったおおらかさを持っていて、でも、ゆるぎない本質も持っている人たち。もちろん、旭川の人がみんな同じではないだろうけど、ひとり知り合いがいるとその土地のイメージって、その人になっちゃうでしょ。僕にとって旭川に住む人たちの印象はあべ弘士さんみたいな人なんだよね。
【編集部】
旭川でライブに来てくれるお客さんの反応はいかがですか?
【中西氏】
音楽に触れたとたんに、驚きをもった反応を示してくれますね。景色・情景・感情を表現したくて僕はライブをしているので、そういうものを頭に思い浮かべてくれているんじゃないかな。みなさんすごく純粋な印象です。今回の邦楽器・ジャズ・ポップスの組み合わせって、ほかではなかなか聴けないと思うので、その音の素晴らしさに、思わず触れた感動がストレートに前に出てくるような、旭川ではそんなムードでライブが楽しめるんじゃないかな。はじめはおとなしいお客さんでも、僕らはほぐし上手の、手もみグループなので(笑)。
【狩野氏】
北海道のお客さんは、純粋で感じのいい人ばかりですよね。
【中西氏】
僕ら自身がライブを楽しんでいるのがお客さんにも伝わっているんじゃないかな。奏でる音とともに、「この人たちは本当に演奏を楽しんでいるな」って、うそじゃない気持ちが出せていると思うし、お客さんからも、そんな想いが素直に感じられますね。
【編集部】
今回は三人でツアーを回っていらっしゃいますが、
普段はソロでの活動がメインなのでしょうか?
【宮本氏】
15年前からアトランタに住んでいて、今回は初めて北海道を訪れてのライブなんです。
【中西氏】
宮本さんは、今回のライブでも素晴らしいピアノサウンドを展開してくれています。海外での活動がメインなので、国内でのCDの流通はまだないんですが、ホームページからCDが購入できます。
【宮本氏】
そうなんです。最新のアルバムに収録されている、4曲目の「Planet‘s Lullaby」と、6曲目の「Departure」では、中西さんにも参加してもらっています。
【編集部】
狩野さんの最新アルバムにも中西さんが参加していると聞きました。
【狩野氏】
『風うたう』というタイトルのアルバムに、中西圭三さんが書いてくれた「黄金色の風」っていう曲が入っています。圭三さんのギターも聴けますよ。
私が今演奏している楽器は、篠笛という邦楽器なんですが、もともとは、ジャズドラマーだったんです。以前、日本を離れたときに、日本の楽器とか音楽について全然知らないことに自分自身がショックを受けてしまって。それから日本の音楽を学び、自分の根っこを作るために、鼓童っていうグループに入って篠笛を吹き始めたんです。
でも、日本人だから日本の音楽をやればいいっていうわけではなくて、今まで大好きだったビートルズも、ハードロックもジャズも自分の根っこになっていて、それが自分のアイデンティティ。民族でも血でもなくて、自分が生まれてきてから聞いたもの・見たもの・食べてきたもの・付き合ってきた人・感じてきたことの全てが、自分のアイデンティティとして自然に私の音楽に活きていると思います。今は、自分の感じるままに演奏するスタイルで、ニュージャンルの音楽をやっています。
【編集部】
中西さんも3月にミニアルバムをリリースされましたが、そのアルバムについて教えて下さい。
【中西氏】
「I’m Home」というタイトルで、“ぶらり途中下車の旅”というテレビ番組のテーマ曲として、書き下ろした作品と、ライブのために書き下ろした「光のかけら」という曲からなるアルバムです。
タイトルの「I’m Home」って、ただいまという意味なんですけど、「家族の絆」とか、自分のがんばりどころになる「家族」というベーシックな幸せ。そういう大切なものがあるからこそ、明日に向かっていける。そんなメッセージを込めて、団塊の世代にむけて作った曲とも言えます。
【編集部】
家族の大切さというのは、毎日接していると、なかなか気付きにくいと思うのですが、その大切なものに気付くきっかけとは、中西さんにとっては何だったのですか?
【中西氏】
空気とか、健康とかと同じように、家族ともずっと一緒にいると、当たり前になってしまいがちなんですよね。本当であれば、家族って心の安心の場所で、一番大切にしなくてはいけない。そういうことに気付いてほしいです。失って初めて気付いても遅いんですよね。
僕も一度家族を失って、2度目の結婚をする前に、自分に足りないものは何だったのかなって考えました。だからもう一回家庭を作るときは、自分の理想・想い・覚悟があったんです。家族と同じように、自分が生まれ育った故郷の大切さに気付かされたこともありました。
2000年から一年間、今までの仕事から完全に離れて、サンフランシスコに行っていたんです。仕事があることが当たり前だった生活から離れて、ずっと過ごしてきた日本からも、社会の組織からも、すべてから離れた空白の一年だったんですけど、戻ってきてみて、今までの人とのつながりをもっと大切にしたい。故郷のために何か残していきたいと強く感じました。
それで、私の地元の岡山で音楽活動をしたり、子どもたちの為に役立てることを、「ジョブ」じゃなくて、「人生のワーク」として、日本に戻ってきてから実践しています。
【編集部】
今、周りにある大切なものに気付いていないなら、
気付くために離れることも意味があるということですか?
【中西氏】
そうですね。故郷は遠きにありて想うもの、なんて昔から言いますけれど、離れてみることで、当たり前だったことに対する感謝の気持ちが芽生えることもあると思います。親のありがたみとか。私は18歳のときに親元から放れて、東京で一人暮らしをしたのですが、使った電気にさえお金がかかって、生きるってこんなに大変だったんだなと実感しました。そんなふうに思えるから、地元・家族から離れて、ひとりになることは意味があると思います。
【編集部】
たくさんの想いを込めて、音楽を作っていらっしゃるんですね。
今日はどうもありがとございました。これからもご活躍を期待しています。
ぜひまた旭川に来て下さいね。
【中西氏】
ぜひ来たいですよ!
【狩野氏】
毎週くらいに来たいです(笑)。
おいしいものが食べたいし。旭山動物園にも行ってみたいですね。
【宮本氏】
今日はありがとうございました。
中西圭三(歌手・作曲家・プロデューサー)
91年デビュー。92年ダンスユニットZOOに提供した「Native」がヒット、「Choo Choo Train」(03年にはEXILEにより再びヒット)により、第13回JAM広告音楽大競技会作曲賞を受賞。同年自らの「Woman」により日本レコード大賞作曲賞を受賞、第31回紅白歌合戦出場。95年以降PeaboBryson、Christina Aguileraなど海外のアーティストとも楽曲をリリース。98年ブラックビスケッツに提供した「Timing」はミリオンヒットとなる。最近ではNHK「おかあさんといっしょ」に「ぼよよん行進曲」を提供。
07年EXILE Dreamersの1STシングル「ソングソルジャー」のサウンドプロデュース、SEASONSとのNeo-Classicコンサート開催、日本テレビ系「ぶらり途中下車の旅」エンディングテーマ春バージョン「My Sweet Home Town」を始め、春夏秋冬と楽曲提供。
夏には新丸ビルで行われた大丸有エコキッズプロジェクトに於いての読み聞かせと音楽を融合した「うたえほん」企画の開催と活躍の幅を広げている。
そして、08年3月19日Vapレコードよりミニアルバム「I‘m home」をリリース。
中西圭三オフィシャルサイト http://www.keizo.jp/
狩野泰一(篠笛奏者)
1963年、東京生まれ。13歳でドラムを始め、一橋大学在学中にライブ活動を開始する。ニューヨーク留学中、自己のアイデンティティーに目覚め帰国。1987年「鼓童」のメンバーになって以来、カーネギーホール、ベルリンフィルハーモニーホール、パリ市立劇場を始めとする世界 20ヶ国で1000回を超える公演に参加。1997年に独立する。
現在、佐渡島に暮らしながら日本古来の「篠笛」の可能性を広げ、自然でここちよいコンサート、ワークショップや講演を行っている。
狩野泰一オフィシャルサイト http://www.yasukazu.com/
宮本貴奈(ピアニスト/作曲家)
アトランタを拠点に国際的に幅広いコラボレーションを続けているピアニスト、作曲家、サウンドプロデューサー。
茨城県結城市生まれ。幼少よりエレクトーンを学び、14才の時プロの作曲家になると決心する。ギター好きの父と兄の影響を受け、さだまさし、ゴダイゴ、久石譲、EW&F等の音楽に親しむ。
高卒後ボストンのバークリー音楽大学映画音楽学科に奨学生として入学、数々の賞を受賞、全額免除特待生として卒業。ニューヨークに拠点を移し、エドマンピアノ大会優勝。グラミー候補ボーカリストニーナフリーロンのピアニスト/音楽監督として、世界各国のフェスティバルやコンサートホールに出演、他の著名アーティスト達とも国際的に音楽活動を始める。
2001年にジョージア州アトランタに拠点を移し、ジョージア州立大学大学院ジャズ教育学科修士課程を修了、「スタジオまる」を設立。2002年音楽界での実績を認められ米国永住権取得。「ジョージア州で最も影響力のある女性(作曲家)」「ジョージア州エリートアジア人賞」や「アトランタベストジャズミュージシャン(2年連続)」他受賞。
作曲活動は、地球を大切にする心を親子で育むプロジェクト「うたえほん」の音楽を中西圭三(vo)と作曲、映画「Dear Willie」、演劇「Long Xmas Ride Home、人形劇「Duke Ellington’s Cat」他音楽担当。
プロデューサーとしても数々のアルバム制作を手がけ、文化やジャンルを超えたコラボレーションに定評がある。作品は、グラミー候補のKirk Whalum(sax)とともに、アフリカチャリティーアルバム「ミレニアムプロミス」、竹尾淳子(箏)「お箏とジャズピアノトリオのアルバム1&2」、Sony Japanアーティスト、TOKU (voc) のアルバム他プロデュース、すべて演奏も担当。 リーダーとしては、ATLove Project (jazz/HOUSE)、宮本貴奈トリオ、ジャズデュオシリーズ、ソロピアノシリーズ「Piano Tales」等のプロデュースを手がける。
コラボレーションに意欲的で、共演アーティスト達はグラミー賞受賞/候補のJimmy Heath (sax/jazz)、Earl Klugh (guit)、India. Arie(voc/soul)、Russell Gunn(trp)、Chris Potter (sax)他多数。ボーカリストとのコラボには定評があり、リズライト 、ルネマリー、ケビンマホガニー他サポートを努める。他ジャンルでは、Ananda Project (HOUSE), Jiva (soul/bossa ?nova)、 アトランタポップスオーケストラ等、日本では、西藤大信(guit/作曲家)、狩野泰一(篠笛)、川島哲郎(sax)、三好功(guit)他。
地元結城市の「紬の郷サウンドフェスタ」のスーパーバイザー/ヘッドライナーとして毎年海外からゲストミュージシャンを招聘。 お茶、猫、温泉好きで、趣味は弓道。
楽器会社提携:YAMAHA USA
宮本貴奈オフィシャルサイト http://www.takana.net
http://www.myspace.com/takananet
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締め切りは7月25日(金)です。
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