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昨年9月、石狩市で開催された「北海道WAKEBOARD Festival 2007 ウェイクシリーズ第2戦 in 石狩」において、北海道大会MEN-2部門で見事、優勝を飾った芝崎和裕さん(旭川在住 / 28歳)。春にもかかわらず、小麦色に日焼けした肌と、さほど大きくはない身長ながら、服の上からでもわかるガッチリとした筋肉質の体型は、格闘家の山本KIDそっくりで(本物を見たことはないけど・・・)、いかにも夏のスポーツマンといった印象を受ける。
芝崎さんがウェイクボードを知るキッカケとなったのは、10代のころに取り組んでいたスノーボードの勉強のために見たウェイクボードのビデオ。その映像から流れる豪快な大技に、一瞬にして心を奪われたという。偶然にも身近にマイボートを所有し、ウェイクボードをやっている人が居て、一度目ですぐにのめり込んでしまった。
子供の頃から運動神経はとび抜けて抜群だったといい、大抵の運動は見よう見まねでも、すぐに”さま”になるほど。ウェイクボードでも、普通の人が何度も練習して、ようやくできるメイク(技)も、初めての時に出来てしまったというから、その才能はうらやましい限りだ。(ちなみにスノーボードは始めて数ヶ月で全道大会6位・スノーモービルもわずか数ヶ月の経験で、全日本チャンピオンになったというから、本当に驚き!)
もちろん才能だけではなく、コツコツとトレーニングも欠かさない努力家である。自宅でバーベルトレーニングをしたり、10kmをランニングしたりと、ウェイクボードにかける熱意は陸上でも熱い。しかし、芝崎さんの考え方は、「毎日走るとか、毎日トレーニングをしないといけないと思うから、長く続かない原因になる」という。
例え週1日でもいいからコツコツ続けるのが大切だと。
シーズンを迎えると、週末を中心に時間のあるときは必ず湖やダムに出かけ、仲間とウェイクボードを楽しむ。芝崎さんのすべりは、日本人離れした外国人の様なスタイルと評価されている。もっとわかりやすくいうと、『魅せる滑り』ということだろう。実際、本人も「ギャラリーの目をかなり意識する(笑)」と話すとおり、見られることをモチベーションにしている。普通であれば緊張してガチガチになるのだろうが、「逆に体もほぐれるし、モチベーションも上がる。だから本番の方が練習よりミスが少ない」というツワモノ。
また、ウェイクボードの前日は、楽しみでしょうがなくて眠れないこともしょっちゅうで、まるで遠足前日の子どものような純真さだ。練習はひたすら黙々とやるのかと思いきや、あくまでもウェイクボードは、趣味や遊びのひとつとして考えているから、とにかく楽しくやることが大前提。大会に出場するのも、その延長で、もっと楽しみたいとか、もっとテンションをあげたいという気持ちが優先し、成績は後から付いてきたものなのであろう。 芝崎さんにとって『結果>遊び』よりも『遊び>結果』が大事ということである。
これまでも何度か「プロを目指さないか?」だとか、スポンサーに名乗りをあげたメーカーもあったが、首をタテに振ることはなかった。それはプロになったり、スポンサーがつくということは、どうしても勝敗や結果に偏りがちになってしまい、『魅せる滑り』からの方向転換を意味するからである。
あくまでも芝崎さんのスタイルは『自分が一番楽しむ』こと。
しかし、ライダーとして所属するSPRAY(旭川市豊岡12条1丁目 / 0166-33-2779)の紹介や、アマという立場からの費用的負担の軽減を考え、今年からプロ仕様のスノーボードウェアなどの本格的なスポーツギアを発信するブランド「inhabitant ~インハビタント~」からのサポートを受けることにした。 スポンサーへの恩返しの気持ちも込め、さらにモチベーションを高めた今年、チャレンジするメイクはワイリーバード(縦1回転+横1回転、タントラム360°)とクロウモーブ(縦1回転・横360°回転)という、いずれも難易度S級に分類される大技。この技の完成度を上げ、今年も北海道チャンピオン、そして全日本大会出場での好成績を視野に入れている。
28歳という年齢から「体力的には北海道でのアマチュアトップライダーとしてあと数年」と、いたずらっぽく笑いながらも、10代や20代の、いわば次の世代の育成を見据えた環境作りも考えている。仲間と共同でマイボートを所有し、ウェイクボードに興味がある人や練習したい人を気軽に連れ出すなど、人口の拡大にも人一倍熱心。芝崎さんがウェイクボードをはじめたときは、まだまだ環境も整ってるとは言えなかった。だからこそ、ショップや芝崎さんたちのような熱い人たちが中心となって、今、環境作りやその魅力を伝えることに真剣に取り組んでいる。
芝崎さんにウェイクボードの最大の魅力を聞くと、「新しい技や難しい技にトライして出来たときは、めっちゃうれしいよね。大会でいい成績を取って、自分の名前を知ってもらえるとか、自分のレベルが上がって、その技術を若い人たちに伝えていったりとか。船に乗ってるだけでも気持ちいいし、船から水に飛び込んで遊んだりとか、とにかくウェイクボードに関わるすべてのことが、面白くてしょうがないんです。」と、屈託のない子供のような笑顔を見せる。
たった一度でハマってしまうのがウェイクボードの魅力。 「とにかくやってみたいと思ったらSPRAYにでも、僕にでも気軽に連絡をください。ウェイクボードをやっている人は、みんな熱い人ですよ。」というように、新しい人が来る扉は、いつでもフルオープンになっている。 そんな熱くて陽気な夏男・夏女たちが、貴方を仲間に入れてくれるだろう。
芝ちゃんを初めて見たのは8年くらい前だったかな?
他のボートで滑っているところを見て「馬力があるやつだな~」ってみんなで話してたんです。
それからもよく見かけてたんだけど、見るたびにうまくなっていって、横のつながりが強いから、
すぐに知り合いになったけど、すっごい負けず嫌いで練習熱心だね。
ウチのボートにも乗ってもらうけど、遊びと技を見せるメリハリがうまいから、
やっぱり芝ちゃんが乗ると注目を浴びるんですよ。
大会に出ても、普段以上に魅せられるのは、やっぱりメンタル面が強いからだと思うんです。 僕たちは芝ちゃんはもちろん、次の世代の人たちがどんどんウェイクボードを楽しめる 環境作りの手伝いをしていきたいと思います。
● SPRAY
● 旭川市豊岡12条1丁目
● 0166-33-2779
● http://www.spray166.com/

水の上のスノーボードといったところ。モーターボートの後方を15mほどのロープで引っ張られながら滑る。
慣れてくると、ボートの引き波を利用してジャンプしたり、トリックしたりもできる。
見た目ほど、筋力は必要とせず、女性でも気軽にでき、また、15分ほどの練習で、ほとんどの人が立ち上がることが出来るのが魅力。